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黄土高原の村/満蒙開拓の村
陝西省韓城市
西安の北東、黄河畔にある韓城は史家司馬遷の故郷。菜の花が咲くのどかな春の日、高台に建つ祠から長い階段を降りて来ると、目の前を牛車が通った。黄土高原へ後に私を導いた写真の一枚である。
2000年4月 |
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甘粛省白銀市
平川区の街の郊外に「泉」の文字が付く地名を地図で見つけて行ってみた。予想通り荒涼とした砂沙漠、礫沙漠の中に、古くから伝わる泉があり、村人が集まっていた。
撮影年月 2005年7月
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黒竜江省密山市
夕暮れ時の黒台鎮の一集落。農民に「昔、日本の農民がこの辺にいましたか」と尋ねると、「農民はいなかったが兵隊はいたよ」との返事だった。開拓民を兵隊と見なしていたのだろう。
撮影年月 2004年10月
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黒竜江省樺川県
弥栄駅の一駅北に残る旧日本軍のトーチカ。この辺は日本人が匪賊と呼んでいた反満抗日遊撃隊の抵抗が激しい所だったから、第1次の弥栄村、第2次の千振街などを守るためのものだったと思われる。
撮影年月 2004年10月
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甘粛省庄浪県
棚田の風景。雨が少なく冬が長いので、この地域の陸田(畑)は一毛作である。年ごとに変動が大きく、この年は10月中旬にやっと、ジャガイモの収穫となった。
撮影年月 2001年10月
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黒竜江省五常市
この地方の秋の風景。収穫が終わったトウモロコシ畑が果てしなく続く。この辺りで農民一人の請負耕作地は8亩〈ムー〉だというから、畝間65センチ、奥行き1キロの畑なら8畝が一人分だ。
撮影年月 2004年10月
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後藤 俊夫/写真集「黄土高原の村/満蒙開拓の村」
200×210mm モノクロ107ページ
出版社 朝日新聞社 2006年10月30日発行 2,000円(税別)
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