林忠彦賞

 

 

第15回 2006年 田中弘子/写真展・雑誌掲載「繭の輝き」より
上州座繰り

上州座繰り
上州座繰器 2002年3月 群馬県勢多郡富士見村
 お湯を煮立てて繭をやわらかくする。細目の糸を引くのに40粒の糸をまとめて引き始める。もろこし箒を使いながらの熟練のいる仕事。

 
蚕から繭へ

蚕から繭へ
藁蔟(わらまぶし) 2003年6月 群馬県甘楽郡甘楽町白倉
 蚕にとっては居心地の良いものだが、手間がかかるので、今は殆ど見られない。約1,300mの糸を吐き続けて繭になる。

 
天蚕繭(山繭)

天蚕繭(山繭)
上州座繰器 2002年3月 群馬県勢多郡赤城村(現渋川市)
 赤城の山麓で天蚕繭の糸を引く。絡まりやすく、はかどらない。根気よくもろこし箒を使いながら、左手で回転させる。それぞれの糸の出来具合に個性が出る。

 
上州座繰り

上州座繰り
上州座繰器 2002年3月 群馬県勢多郡富士見村
 座繰りを始めて30数年。「他の人に代わることの出来ない誇りの持てる仕事」ときっぱりと言う。木箱に座り続けて行う根気のいる仕事。

 
蚕から繭へ

蚕から繭へ
回転蔟(かいてんまぶし) 2000年6月 群馬県甘楽郡甘楽町白倉
 回転蔟から振り落とされた蚕を大切に拾って元に戻す。夫婦で息を合わせて約50年、休むことなく年6回(春、晩春、夏、初秋、晩秋、晩晩秋)続けてきたが、2005年から春蚕だけの作業になった。>

 
ぐんま黄金繭

ぐんま黄金繭(こがねまゆ)
ぐんま黄金の収繭 2003年6月 群馬県安中市下秋間
 無限の可能性を秘めた黄金色の繭の誕生。


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