10数年前に初めて中国を訪れ、その広大な大地と人々の生活に深い関心を寄せるようになった作者が、チベット自治区とミャンマーの国境近くを流れる独竜江(ドウロンジャン)沿いに住む少数民族独竜族(ドウロンズー)に出会い、厳しい撮影条件のもと3年にわたる取材を敢行し、まとめあげた写真集。 険しい自然環境のなかで生きる独竜族の純朴で質素な生活や習俗が、モノクロームで丹念に捉えられ、現代人が忘れかけた人間本来の幸福や命の尊さがそこはかとなく伝わってくる。