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日本人学校教師として赴任したジャカルタで偶然、残留元日本兵と知り合った作者が、日本の敗戦後もインドネシアで独立戦争を戦わねばならなかった残留元日本兵がいた事実を知って、インドネシア各地に散らばる彼らの証言と生きざまを10年にわたって写真と聞き書きで記録したフォト・ドキュメント。 望郷の念を抱きながら異国で生き抜いた元日本兵たちの肖像写真と証言は、一市民の人生を翻弄する戦争の残酷さを半世紀たったいまでも鋭く浮き彫りにしている。 |
長 洋弘(ちょう・ようひろ)
1947年(昭和22)埼玉県生まれ。日本体育大学卒業。武蔵野美術大学卒業。東京写真専門学校中退。'79年(昭和54)国際児童年記念写真展大賞受賞。'82年(昭和57)から'85年(同60)までインドネシア、'91年(平成3)から'94年(同6)までサウジアラビアの日本人学校に勤務。'94年(平成6)『帰らなかった日本兵』刊行。 |
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