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1989年、静岡県の仕事で県内の歴史的建築物や町並みの撮影を依頼され、民家や寺社100カ所を撮影。その中で特に心を引きつけられた民家34軒を集めてまとめた写真集。 優れた記録性に加え、民家に染みついた歴史の重みを再現させる巧みなカメラアイは、今川家武将の家、唐人お吉の家、代官屋敷、造り酒屋、ナマコ壁の商家など現存する静岡の民家を解説とともに如実に表現している。 |
木村 仲久(きむら・なかひさ)
1938年(昭和13)静岡県生まれ。日本大学卒業後、静岡県庁勤務。アマチュアの全国組織である全日写連、二科会で活躍する一方、地元を中心に写真集団「影法師」を主宰するなど静岡写真界の指導的立場にあった。'99年(平成11)死去。 |
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