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日本有数の穀倉地帯である新潟県の蒲原平野を舞台に、昭和30年代から40年代にかけての田園地帯の風土と人々の暮らしを一大叙事詩としてまとめた写真集。 すべてモノクローム作品で、いまではもう見られない盲目の旅芸人・越後瞽女(ごぜ)と村人の触れ合い、一家総出による田植え風景、花見や村祭り、子どもたちの遊び、稲の収穫、厳しい冬の生活など農村の風景と生活があますところなく活写されていて、見る者の心を捉えて離さない。 |
捧 武(ささげ・たけし)
1933年(昭和8)新潟県生まれ。'55年(昭和30)頃から田園の風俗景を撮り始める。'64年(昭和39)新潟県展に写真部門ができ、審査員の林忠彦から奨励賞受賞。以後、県展奨励賞5回、入選20回、新潟二科入賞3回。二科会新潟支部、PHOTO集団越後所属。'10年(平成22)死去。 |
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