林忠彦賞

 

 

第34回 佐々木 康/写真集・写真展「XEPCOH ヘルソン-ミサイルの降る夜に 」

佐々木 康/写真集・写真展「XEPCOH ヘルソン-ミサイルの降る夜に 」
 

佐々木 康/写真集・写真展「XEPCOH ヘルソン-ミサイルの降る夜に 」


「ヘルソン」とは2022年2月に始まったロシアによるウクライナへの軍事侵攻により占領されていたウクライナ南部に位置する州と州都の名前です。佐々木さんにとっては、多くの人がいつか戻るべき故郷の名、戦地から無事を祈って待つ家族の元へ帰る旅を象徴する場所でもあります。
佐々木さんは2022年の4ヶ月と2023年の3ヶ月をウクライナで暮らしました。毎晩のようにミサイルが降る中、友人と互いの無事を確かめるようにチャットを交わし、やがてその友人を介して兵士たちとも時間をともにするようになりました。その時期に撮影した写真や友人、兵士たちとのチャットの内容をまとめたのがこの写真集です。
地平線まで広がる小麦、ひまわり畑。美しいウクライナの風景。そのなかで、人々が食べ、眠り、笑い、泣き、祈り、戦い、逃げ、死に、そして生まれ、命は繰り返されてきました。私たちが生きる日常のすぐ先に戦争があり、日常と非日常が交錯する中で、人々は逞しく生きていること。戦争が非日常ではないことをあらためて考えさせられる作品です。

佐々木 康 (ささき こう) 佐々木 康 (ささき こう)

1972年生まれ。フォトジャーナリスト。米紙「ニューヨーク・タイムズ」をはじめ欧米各国の新聞や雑誌の依頼を受け、20年にわたり報道の現場で写真を撮り続けている。雑誌「クーリエ・ジャポン」では2005年の創刊から写真編集者を務めた。2024年には世界報道写真コンテスト、アジア部門の審査員。撮影していない時には石油プラント工事の現場などで作業員として働く。

  • 安藤 瑠美  「TOKYO NUDE 100」
  • 岩波 友紀  「Blue Persimmons」
  • 公文 健太郎 「Dropped Water,Dropped Fruit」
  • 小澤 太一  「回」
  • 佐々木 康  「XEPCOH ヘルソン
    ―ミサイルの降る夜に」
  • 鈴木 一雄  「―にっぽん列島―いのちの聲」
  • 竹沢 うるま 「Boundary 中心」
  • 時津 剛   「空氣」
  • 野口 健吾  「庵の人々」
  • 吉永 陽一  「東京ぐるぐる」

大石 芳野 <選考委員長> 写真家
大西 成明 写真家
笠原 美智子  長野県立美術館館長
小林 紀晴 写真家、東京工芸大学教授
有田 順一 周南市美術博物館館長

(敬称略・五十音順)

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